夏の100冊

夏といえばプールに海、夏祭りに花火大会。慣れない浴衣にドキドキしたり、いつもと違うあの子の姿に胸がときめいたり。

そんな人生は、2次元以外で目にしたことがありません。

夏といえば、コレです。出版社の、夏の100冊!!!!!!!!!

可哀想な生き物を見るような目にも、すでに慣れました。

6月の半ば過ぎから、それぞれの出版社の夏の100冊がはじまりました。まず集英社文庫のナツイチ、そして角川文庫のカドフェス、最後が新潮社文庫の夏の100冊です。

毎年、これがはじまるたびに夏を感じます。

客として本屋を訪れていたときも、書店で働くようになってからも。お店が閉店して、1人の客として再び本屋をまわっていたときも。

このフェアを本屋で目にするたびに、今年はどんなラインナップなんだろうとワクワクしました。

一番楽しかったのは、やっぱりふつうの客として本屋通いをしていた頃だったと思います。

そして、今回。ふたたび書店員になって、初めて夏の100冊のコーナーを自分の手で飾りました。

以前働いていたところは、文庫だけでも何人も担当がいるような規模だったこともあって、それぞれの出版社にベテランの担当がいたので、私は棚を作ったことが一度もなかったんですが。

今のお店では、文庫も新書も文芸書も担当が私1人なので、当然並べるのは私しかいません。

いくら棚に並べるのが初めてとはいえ、長年書店に通いつめていた身です。

どこに何を置くのか、どのタイトルをどれと並べたらいいのか。もう肌に馴染んでいるというか感覚でわかりますし、見よう見まねで作りました。

拡材も、さまざまなサイズのポスターからPOPから、マスキングテープから、色なものが入っているのでどれを使おうかとワクワクします。

そして、ぶじにすべてフェアの棚を作り終えました!

とはいえ、当店はご年配の方が多くて、お客の入りもそれほどではありません。

一般的な作家の作品はあまり売れず、一番人気は時代小説です。

だから、忙しい時間をぬって頑張って並べたフェアでも、そこまで、見向きもされないかなと思っていました。

それはやっぱり、寂しいけれど。

でも、誰かが喜んでくれたらそれでいいと言い聞かせ。

ところが。

カドフェスを並べたその日に、早速お買い上げがあり。つい先日も、レジに親子連れで来たお客さまに、新潮文庫の夏のフェアはじまってるの?毎年、楽しみにしてるのよと声をかけていただきました。

楽しみにしてくれてる人も、いるんだなと、とても嬉しかった瞬間です。

毎年、夏のひとときに。書店の棚を彩る夏の100冊に、ぜひ出会ってほしいと思います。

ナツイチとカドフェスはカバー、新潮社の夏の100冊はしおりが1冊につきもらえます。(数に限りがあるのでご注意を)

古典と呼ばれる作品から旬のタイトル、長年のベストセラーから、ここ数年で話題になったような作品まで。

小説やエッセイ、読み物系と今年もバラエティ豊かです。

リア充な方は、外出のお供に。

ひとりでのんびり本を読むのが好きな人は、クーラーの効いた部屋でまったりと。

何かと忙しない方には、待ち時間のために鞄に1冊どうですか。

この季節限定でのプレミアムカバーで発売になっている作品もありますので、もう、持ってるしと言わずに2冊だろうと3冊だろうとお求めください。

欲しいけど、買えないという人は、眺めるだけでも!読んだことのある作品でも、フェアで並んでいるのを見るとワクワクしませんか。

ということで、リア充って何な私は、この夏も風鈴の音を聞きつつ、麦茶片手に読みまくろうと思います。

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